森喜朗のお膝元、石川県の地元紙では…
森喜朗は地元紙「北國新聞」の連載でも影響力を誇示してきた。北國新聞で森が言っているとおりなら、
《5人衆が要職を占めていたのは全て森氏のお陰らしい。派閥事務総長ポストも、森氏の意向抜きには決まらなかっただろう。裏金は何のため、どこへ使われたのか。》(毎日新聞・同前)
伊藤氏のコラムの最後は「森氏は車椅子に乗っているが、11日に東京で開かれた歌手・谷村新司氏を送る会にも現れた。まだお元気そうだ」と結ぶ。
今の日本は「森の国」
森喜朗と言えば組織委員会の前会長を務めた東京五輪でも「部下」たちが次々に捕まり始めている。裁判になっている。
推移は今後を見守るとしても、事実として言えるのは、政治家をとっくに引退した人物が今も政界の中枢に影響力があり、東京五輪汚職と言われるほど大問題になった組織でも数年前までトップだったことである。森喜朗にはかつて神の国発言があったが、まるで今の日本は森の国ではないか。
ちなみに、森喜朗がご機嫌に喋っていた北國新聞の連載は11月26日で突然終了している。
《捜査との関連が囁かれています》(清和会関係者)
と、週刊新潮(前掲号)には書かれている。森さんはお元気そうというなら「お話」を聞きたくなる。
朝日新聞が放つ「スクープ」が味わい深い
さて最後に裏金報道における新聞の読み方にも触れておきたい。この問題では朝日新聞が「スクープ」を次々に放っている。しかしその見出しをみると味わい深いのだ。たとえばこれ。