1日3回「段取りの見直し」でミスをなくす

第2位は、『仕事で「ミスをしない人」と「ミスをする人」の習慣』。「ミスをしない人」と「ミスをする人」の行動を比較しながら、ミスをなくすための習慣を教えてくれます。

藤井美保代『仕事で「ミスをしない人」と「ミスをする人」の習慣』(明日香出版社)

ミスをなくす習慣のうちの一つが「1日3回段取りを見直す」です。

ここで言う段取りとは、仕事を進める順番と締め切りを決めること。「ミスをしない人」は、朝、仕事を始める前に加え、昼休みの前と終業の2時間前にも段取りを見直します。何度も段取りを見直すことで、アクシデントや割り込み仕事があっても、仕事をうまく進めることができるのです。

なお、昼休みの前に段取りを見直した際に「予定通りに進んでいない」とわかったら、選択肢は3つ。「仕事を明日に持ち越す」「スピードアップして、仕事を今日のうちに終わらせる」「優先順位の低い仕事を『やらない』と決める」です。

あなたは毎朝、その日の段取りを決めていますか? 朝に決めた段取りを見直して、柔軟に対応していますか?

どんなときもミスなく仕事を進められる人になりたいなら、まずは1日3回、段取りを見直す習慣をつけることから始めましょう。

仕事が速いチームをつくるプロジェクト・マネジメント

第3位には『仕事が速いチームのすごい仕組み』がランクインしました。

三木雄信『仕事が速いチームのすごい仕組み』PHP研究所

ChatGPT時代において、「自分の仕事もAIに奪われてしまうかもしれない」と不安になっている方は多いでしょう。本書はそんな方におすすめしたい一冊です。

本書の著者である三木雄信さんは、ソフトバンクグループの孫正義社長の下で、さまざまなビッグプロジェクトのマネジャーを務めてきました。その経験をもとにした、プロジェクト・マネジメントの方法を伝えているのが本書です。本書では「『プロマネができる人材』はどの業界でも引く手あまた」と断言しています。

三木さんは、プロジェクト・マネジメントを次の4つのプロセスに分け、それぞれのプロセスにおける細やかなノウハウを本書で惜しげもなく公開します。

(1)立ち上げのプロセス:重要事項の整理・明確化など
(2)プランニングのプロセス:タスク出し、スケジューリング、定例会の設定など
(3)実行のプロセス:定例会、進捗しんちょく管理、様々な見直しなど
(4)終了のプロセス:評価、振り返りなど

「プロジェクト・マネジメントなんて今の仕事に関係ないから」と思うなかれ。三木さんによると、現代はあらゆる業務がプロジェクト化する時代。プロジェクト・マネジメントのノウハウを学んでおいて決して損はありません。自分の市場価値を上げたいなら、まず手に取りたい一冊です。