学習院が「皇族の教育機関」らしさを発揮する一手

ヘンリー王子とメーガン妃のイギリス王室批判には賛成できないことがほとんどだが、兄のウィリアム皇太子一家に比べて不公平な報道が多いという点については同情したい。

一般に、陛下一家を頂点に、下に行けば行くほど遠慮なく批判される一方、反論はどの皇族も同じように許されない。代々、皇太子一家は陛下の一家と比べて批判されがちだし、弟一家はそれ以上だ。それが、皇族のマスコミ不信につながっている傾向が見られ、非常に残念だし、対策が必要だ。

イギリスでも、一般には、王族・皇族に親の世代と同じ教育を受けさせようなどとしてこなかったし、フィリップ殿下によるチャールズ国王の教育への批判に見られるように、たまたまそれに固執したら良い結果はでなかった。

また、最終的には本人や親の意向で決めるべき問題だが、首相など政府首脳が相談相手となるべきというほど国家にとって大事な問題であるし、日本でも過去にはそうしてきた。

一方、学習院が「皇族の教育機関」らしさを発揮するなら、皇室の歴史や海外の王室についての研究機関でもつくって、大学院などのかたちで人材育成ができるようにしたらどうか。

皇族だけでなく、妃殿下になろうという女性、研究者や関係機関の職員などの育成にも役立つと思う。それが良いものになったら、悠仁さまの帝王教育の場として役に立つかもしれないと考えるのだが、どうだろうか。

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