同世代の異性と15分間、楽しく雑談できますか?
女性がなにか意見をしようものなら「わきまえていない」と感じる人もおり、数年前にも大物政治家が「女性が意見をするから会議が長くなる」との旨の発言をして問題になりました。繊細なのは男性も女性も同じなのに、「男は繊細だから」という理由で相手の意見を封じてしまうのは、「黙って男を立てなさい」と言っているようなものです。これでは、男女の愛あるコミュニケーションが成り立ちません。
本当に大人の恋ができる人は、「あの人は繊細な人だから」と女性に言われることはあっても、自分から「オレは繊細だから」などとは決して言わないでしょう。誰しも繊細さや孤独、寂しさを抱えています。だからこそ、『賢者の贈り物』の寓話のように互いに思いやり、そんな二人が肌を重ねるからこそ、最高のセックスになるのです。
いきなり質問ですが、あなたは同世代の異性と15分間、楽しく雑談できますか?
そして今、性的な関わりを持っていない異性の友人が何人いるでしょうか?
中高年になると、家庭があったり、時間的余裕がなかったりで、異性の友人は意外と少なくなるものです。
特に女性は、年齢とともに“手強く”なっていきます。男性の仕事の愚痴やおやじギャグにも、若い女性ならば「すごいですね~」「知らなかった!」などと気をつかってくれるかもしれませんが、年齢を重ねた女性はクールに受け流してしまいます。
異性の友人の数は、自分の度量を推し量るバロメーター
出産や子育て、なかには離婚や死別など、人生の修羅場をかいくぐってきた彼女たちにとって、「それはちょっと違うんじゃない?」と男性に反論することは、さほど難しくありません。
仕事や家事、育児、介護と、ただでさえ忙しい日常の中で、自分の貴重な時間を割いてまで愚痴や過去の武勇伝ばかり聞かされたら、誰しもうんざりしてしまいます。対話ができない相手とは、「茶飲み友達にすらなりたくない」。これは男女問わず、そうでしょう。逆に、熟年になっても「聞く耳」を持ち、対話ができる異性は貴重です。そうした人の周りには自然と人が集まり、異性とも良好な人間関係が築かれていきます。
つまり、中高年になっても、肉体関係や経済的なサポート抜きにあなたに会いたいと思う同世代の異性がいるということは、あなたにそれだけの人間的な魅力がある証拠。同世代の異性の友人は、自分の度量の広さを推し量るバロメーターともいえます。
もしかしたら、5年、10年と友人関係を続けるなかで、恋愛、セックスへと発展するタイミングがあるかもしれません。そんな夜は、途轍もなく燃え上がることは想像に難くありません。
逆に、手軽にセックスできる相手ばかりを探して、同世代の異性の友人が一人もいない、経済的なサポートや職場の上下関係ありきの付き合いしかない……そんな人は、まずは一人でもいいので、なんでも言い合える同世代の異性の友人をつくるところから始めてみてはいかがでしょうか。