相手と同じ土俵に立たない

「うちの夫は○○に勤めているけど、△△さんのご主人って聞いたこともない会社にお勤めなのね。そんな会社があったの知らなかったわ」
「○○ちゃん、習い事してないの? かわいそう~。うちの子なんて、週に3回も習い事しているのよ」

こんなふうに、ママ友から何か嫌な発言をされたら、聞き流してしまいましょう。

何か仕返ししたくなって、マウンティングするママ友について「どれだけ嫌な人なのか」を周りに言いふらし、ほかの人たちが嫌うように仕向けようとする人もいますが、これはやめたほうがいいでしょう。

どれだけその人がダメなのかを言いふらすという行為は、自分もマウンティングする人と同じレベルの行動をしているようなものです。

そうなると、「あの人も困った人だね」と周りからの評価を下げることになってしまいますので、気をつけたいですね。

マウンティングしてくるママ友と、同じ土俵に立たないこと、わざわざ相手にしないことが、相手に一番ダメージを与える対処法になります。

まずは一回、スルーしてみましょう。スルーしているうちに、だんだん気にならなくなってきますよ。

まとめポイント
マウンティングに乗らない! スルースキルを身につけましょう

子どもを連れていると、やたらと「かわいそう」と言われ頭にくる

子どもを連れていると、必ず「○○で子どもがかわいそう」と声をかけてくる近所の年配女性がいます。「靴下を履いていなくてかわいそう」「抱っこひもが窮屈そうでかわいそう」など、些細なことでも毎回となると、子どもへの愛情を否定されているようでだんだん頭にくるようになってしまいました。(主婦K子・30代)
イラスト=坂木浩子(ぽるか)
戸田久実『「あとから怒りがわいてくる人」のための処方箋』(新星出版社)より

気になる言葉を受け流す力を鍛える

相手はよかれと思ってした発言でも、言われたほうは自分を否定されたように感じてしまうことがありますよね。そんな相手に遭遇したら、とにかく受け流しましょう。

自分を基準に「~したほうがいい」と、口を出してくる人はどこにでもいるもの。

そんなとき、「余計なお世話」といちいちイライラしていると、自分が疲れてしまいます。

たとえば、今回のようなケースなら、

「靴下を履いていなくてかわいそう」
→「靴下を嫌がるんですよ」「すぐ脱いじゃうんです」

「抱っこひもが窮屈そうでかわいそう」
→「最近のものは親と密着できるつくりなんですよ」

「朝早くに保育園に行かされて、かわいそう」
→「うちの子、保育園が好きなんですよね」

このように受け流したり、切り返したりする言葉の引き出しを増やして、とっさのときにも言えるようにしておきましょう。