①主導権を握りたい相手が沈黙する切り返し
まず、自分が話している途中に、「そもそも、その前提なんだけどさ~」とカットインをしてくるような場合の対処法です。このときの「そもそもオジサン」の本音は、「自分が会議に参加していることをアピールしたい」「会議の主導権を握りたい」「知的に見せたい」などです。つまり、自己主張したいのです。
このようなときは、次のような質問で切り返します。
「今の前提を仮置きして、いったん最後まで話しても良いですか? そのほうが、議論がしやすくなって、結果的にこの会議も早く終わるかと思います」
あるいは、「もし、私の前提に誤りがあるのであれば、以降の内容はすべて誤っている内容となってしまうのですが、もうこれ以上、話さなくてもいいということでしょうか? その場合、私の代わりにお話しいただけますと助かります」
つまり、自分の話を最後まで伝えきりたいという意志をアピールしつつ、話をここで止めることで、「そもそもオジサン」にとってメリットがある、もしくは、不都合なことがあることを暗に示します。
②一番多い? 「めんどくさがり」パターンには
次に、もっとも多いであろう「めんどくさがり」パターンをみていきましょう。だいぶ話が進んでいたり、決まりかけたりしたときに、「そもそも、それってやる必要あるの?」とちゃぶ台をひっくり返してくるような場合の対処法です。このときの「そもそもオジサン」の本音は、「やるのがめんどくさい」です。自分らの案を潰しにかかってきているといえます。
このようなときは、「やらない理由」を潰すことを考えます。例えば、次のような質問で切り返します。相手に代替案を迫るのです。
「この案を実施したときのメリットは○○ですが、やらなかったときのデメリットは××となります。もしよろしければ、この○○(メリット)を確保する、もしくは、××(デメリット)を回避できる代替案を教えていただけないでしょうか?」
あるいは、「そもそも、そのリスクってどれだけあるの?」というように、リスクを盾に案を潰しにかかってくる場合は、「オレは高いリスクなんてとるのは嫌だ」といった本音が隠れています。