小室夫妻は“隠し録音”の存在を強調するが…

「圭さんは金銭トラブル報道の後、秋篠宮さまと複数回にわたって会っています。その場に佳代さんが同席したこともありました。そうした席上で金銭トラブルについて説明するにあたり、X氏(佳代さんの元婚約者=筆者注)が『お金を返してもらう必要はない』と明言した“隠し録音”の存在を明かしたそうなのです」

これはX氏が、佳代さんに婚約破棄を申し入れた2012年9月13日のもので、圭さんにとっては最大の切り札であり、拠り所だった。

小室圭さんは先の文書の中でも、「私が録音をしておいた方がよいのではと考え咄嗟に録音したもの」として、音声を書き起こしたものを紹介し、元婚約者は「返してもらうつもりはなかったんだ」と繰り返し引用している。

この隠し録音を拠り所にしていたのは小室圭さんだけではなかった。

「眞子さんが、金銭トラブルが報じられてもなお圭さん側に立ち続けたのは、隠し録音の存在があったからです。眞子さんは金銭トラブルの報道直後に録音の存在を明かされており『お金を返す必要はない』と納得していたのです」(秋篠宮家関係者)

眞子さん自身、隠し録音の存在が、将来の夫が、“いわれなき批判”を浴びているという決定的な証拠になると考えていたようだ。

したがって、父親の秋篠宮も、この存在を知れば、すべてを理解してくれるはずだと期待していたのかもしれない。しかし、その期待はあっけなく裏切られた。

秋篠宮さまが重視した“物証”は別にあった

「秋篠宮さまにとって“隠し録音”は、何の説得材料にもならなかったのです。むしろ秋篠宮さまが重視された“物証”は別にありました」(同)

それが、2018年2月26日に発売された週刊現代の記事だった。佳代さんがX氏に送ったメールを報じたものだが、この中に、「当分の生活費をお借りしても良いでしょうか」「とりあえず10万円程お願いできますか」という文言があったのだ。

「秋篠宮さまはこうした報道で“もし録音があったとしても、借金をお願いしているのは事実ではないか”という思いを強くなさったようです」(同)

週刊文春は、秋篠宮の考えをこう推測している。

「録音にある『返してもらうつもりはなかったんだ』という一言を錦の御旗として『お金を返す必要はない』という意思を固めた眞子さんと圭さん。だが、仮に法律論を戦わせてその主張が勝つことになったとしても、借金を申し出たのが事実である以上、それで国民の納得が得られるのか。“隠し録音”を振りかざすその態度は、皇族として生まれた女性と結婚するのに相応しいのか――。

秋篠宮と圭さんの“断絶”は、ここで決定的なものとなった。秋篠宮にとって問題の核心は、金銭トラブルそのものではなかった。法的な正当性の立証ではなく、皇室に連なる者として、国民の理解や納得を丁寧に得ようとする姿勢を求められていたのだ」