都市部で乗るには慣れが必要
ここまで、Jeepの魅力について筆者なりの意見を述べてきた。万能に思えるJeepだが次のようなウィークポイントも……。
売れ筋のラングラーの場合、日本の道路環境で扱ってみるとボディや最小回転半径の大きさから取り回しに苦労することもある。ショッピングセンターなど余裕の少ない駐車場ではそれが顕著に感じられた。
また、アクセル&ブレーキ操作はオフロードでの使いやすさを主体に設計されていて、ペダル配置も独特。よって、都市部で乗るには慣れが必要だ。燃費性能にしても、2.0lターボエンジン搭載車は高速道路での巡航燃費は12km/l以上を記録するものの、市街地走行では半分程度にまで落ち込む。
いずれも本格的な走行性能とのトレードオフの関係にある部分だが、Jeepを購入候補とするならばディーラー試乗でこの点を確認頂きたい。
クルマ本来の魅力に加え、メーカー発のコミュニティ強化策、ディーラーでのユーザー目線を大切にした新しい買い方など、Jeepが快進撃を続ける理由はここにあったのだ。