いますぐ勉強を始めよう

書店で英語学習書が目につくようになった。特別コーナーを設けている店もある。

「プロフェッショナルの条件は英語の実力!」「外資系に就職するには、まず英語!」「英語を駆使して、国際舞台で活躍しよう!」などという勇ましい宣伝文句が並んでいる。日本企業に見切りをつけて、世界を相手に仕事をしようという時代になってきたのだ。

英語学習熱の高まりは、大歓迎だ。社会人が勉強する必要性は、コロナ以前からあった。それは、社会の変化が加速しているからだ。

急激に変化していく社会においては、学校で勉強したことだけを元に仕事を続けていくことはできず、常に新しいことを勉強していかなければならない。

仕事に必要な知識は10年経てば一変する。「人生100年時代」と言われるようになり、働くことができる期間が長くなっていけば、学校で勉強したことだけですませようと思っても、できないことは明らかだ。

1日1つ、新しい知識を得る

社会人が勉強をするには、目的をはっきりさせたり、カリキュラム(勉強すべき内容と、スケジュール、教材など)を決めたりする必要がある。

これらは、大変重要だが、同時に、簡単にできるものではない。そうすると、「準備ばかりで、いつになっても始められない」ということになりかねない。

勉強は、今日からすぐに始めよう。とにかく始めるのだ。

そのために、1日1つ、新しい言葉の意味を調べることにしたらどうだろうか? テレビやラジオで見たり聞いたりした英語で知らないものがあったら、調べるのだ。新聞に出てくる英語の略語も、片端から調べよう。SDGs、GDPS、DX等々。これは、いますぐできることだ。だから、まずこれから始めてみよう。

スマートフォンで音声検索をすればあっという間だ。これを続けていると、自分がどういう面で社会から立ち遅れているかが、分かる。それが分かったら、その分野をもっと深く勉強するのだ。

ただし、やってみると分かるが、毎日続けるのは、それほど簡単なことではない。夜寝るとき、「今日は、新しい言葉の意味を知ったか?」と点検しよう。

ポジティブに生きるのは、危機の時代においては最も重要なことだ。そして、勉強することは、ポジティブな生き方の中で最も素晴らしいものだと思う。

今日から1日に1つ新しい知識を得る。これをぜひ始めていただきたい。

関連記事
名車「クラウン」があっという間に売れなくなった本当の理由
東大卒の異才・山口真由が考える「国算理社」で一番重要な科目
「上司のパワハラ→転職」成功する人と失敗する人のちょっとした違い
「意識高い系ばかりで息苦しい」若者がクラブハウスから大量退去する理由
「新人社員の人生ボロボロ」人事部が問題視する新型"ハズレ上司"の2パターン