なぜ皇室は週刊誌の標的にされやすいのか

元婚約者の一方的ないい分と、宮内庁、秋篠宮家関係者という匿名コメントで、小室母子だけではなく、秋篠宮家の内情や、紀子さんが職員に厳しすぎて「ご難場」といわれているなどと、中傷まがいの報道を毎週のように垂れ流し続けたのである。

こうしたバッシング報道の洪水の中で、報道の在り方に疑義を呈し、若い2人を温かく見守ってあげるべきだという論陣を張ったのは、私を含めてごくわずかだった。

なぜ、これほどのバッシングがなされたのか。それは、皇室報道は、宮内庁からの申し入れや厳重注意があっても、本人が名誉棄損で訴えてくることなどないと高をくくっているからである。

かつて、美智子皇后の嫁姑問題を含めて、週刊誌がイジメとも思える報道合戦を繰り広げたことがあった。

後にいくつかの週刊誌は美智子皇后に謝罪したが、それは、皇后がそのことを苦にして、病気になってしまわれたからである。

週刊誌にとって皇室報道というのは、リスクが少なくて読者の関心をひける“おいしい”ターゲットなのである。

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後に、秋篠宮の次女・佳子さんが、国際基督教大学を卒業する際に出した文書の中で、こうした報道について、「姉の件に限らず,以前から私が感じていたことですが,メディア等の情報を受け止める際に,情報の信頼性や情報発信の意図などをよく考えることが大切だと思っています。今回の件を通して,情報があふれる社会においてしっかりと考えることの大切さを改めて感じています」と、堂々と批判したことは、勇気ある言動として、長く記憶されるべきである。

「結婚宣言」に近い文書を準備していたようだが…

元婚約者の一方的ないい分は出るが、当事者たちは沈黙した。結果、判断基準のない国民の中には、小室母子はカネを借りておいて返さない、眞子さんの結婚相手としてはいかがなものかと刷り込まれてしまったのも無理のないことであった。

眞子さんと結婚するために生活の基盤をつくろうと、圭さんは弁護士資格を取得するためにニューヨークへと旅立った。

だが口さがないメディアは「海外逃亡」のように書きたてたのである。

秋篠宮も、11月の誕生日会見で記者から、毎回、眞子さんの結婚について聞かれる。記者向け、国民向けには、「多くの国民が納得し、祝福してくれるようにならなければいけない」と答えるが、家庭内では、憲法が保障しているように、「結婚は2人が決めること」だといっていたようだ。