恐怖は人を孤独にする。だから今、対話をしよう
DID理事の志村季世恵さんは「DIDは決して、暗闇を体験するだけの場所なのではない」と話す。「暗闇を使ってさまざまな壁を取り払い、視覚障がいのある人、そうでない人との間に対等な対話を生む、それがDIDでした。しかしコロナですべての人が対等にこの危機と向き合う中、あえて暗闇を使う必要がないと感じました。恐怖は人を孤独にする。だから今、対話をしようと思いました」
ダイアログ・イン・ザ・ライトの開設に向けて準備を進める視覚障がいのあるアテンドは「目が見えなくなってから、光は希望や人の温かさという認識になりました」と語る。また別のアテンドはコロナが問題になり始めた当初、街で助けを求めても相手が躊躇するのではないか不安だった。だが「予想以上に人から声をかけられ、こんな社会情勢でも、人には変わらないものもあることが嬉しかった」と話した。アテンドとの対話で大切なことに気づく。そんな体験を今こそ体感してほしい。