メールアプリをスマホのトップ画面からなくそう

Eメールを衝動的にチェックする習慣を捨てるのに最も効果的な方法は、捨てやすい環境を整えることです。つまり、視覚と音声によるEメールの誘惑を完全に取り除くこと。

できれば、ケータイからEメールのアプリを削除する。それがイヤなら、Eメールのアプリをスマホのホームスクリーンから取り除き、少なくとも4番目か5番目のスクリーンまで移動する。画面をスワイプしてEメールのアイコンを見つけるまでにかかる数秒は、行動パターンに割り込み、チェックする癖を止めるのに十分です。

そして一番大切なことは、あなたが使っている電話やコンピューターなどすべての機器から、一切の通知機能を取り除くこと。鐘もブザーもシューッもダメ。通知もポップアップ表示もダメ。これは交渉不可能です。あなたの精神と時間と関心を向ける先をコントロールする力を取り戻しましょう。

以上のアイデアの、ほんの2、3個を、たとえ数週間でも試してみれば、あなたの時間の使い道について、真新しい視点が開かれるとは思いませんか?

もし、一日2時間を削り出すために最後にもうひと押し欲しいとおっしゃるのなら、これをどうぞ……。

「2時間の自由時間」がないと死ぬ病だったら…

切羽詰まれば時間を見つける。

マリー・フォーレオ(著)、瀧下哉代(翻訳)『あなたの才能を引き出すレッスン』(KADOKAWA)

仮に、あなたが医者に呼び出され、命に関わる珍しい難病を患っていると宣告されたとしましょう。完全に回復できる唯一の望みは、一日2時間ぶっ続けで静かに座り、これを毎日休みなく3カ月間続けること。一日わずか2時間ぶっ続けの自由時間、さもないとあなたの人生は突然終わってしまうのです。

どうしますか? 今後90日間、2時間ぶっ続けの自由時間を毎日作るために、何を変えますか? ソーシャルメディアのニュースフィードやEメールをチェックすることが、本当にそれほど重要だと思えるでしょうか?

正直になりましょう。もし、自分の命が懸かっているとしたら、あなたは絶対に一日2時間の自由時間を見つけるはずです。

ここで5分、あちらで15分、というように、たとえ細切れの時間に行なう行動をアップグレードするだけでも、小さな成功が次々ともたらされて積み重なり、その蓄積効果は奇跡を生むでしょう。

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