経済感覚がなければ本妻にはなれない
こうして見ていると、いわゆる世間でいう「セレブ妻」像がかなり現実とズレていることがわかります。1億円以上を稼ぐ「真のリッチ」は贅沢はしません。お金を派手に使うのは「疑似リッチ」です。今回の調査では、お金があるから「ブランド物を買いあさる」ような妻は1人もいませんでした。専業主婦も、キャリア妻も、節税に長け、支出を削る術に長けている。真のリッチが好きなものは「投資・資産運用」なのです。
一方、年収3000万円程度の疑似リッチは3人に1人が車、アンティーク、美術品などの収集にこだわる。つまり見栄っ張りなのです。
あるお医者さんは、「スチュワーデスと結婚する開業医はだいたいだめになる。近所の人とどぶさらいをできるような妻なら、近隣の評判もよく成功する」と力説していました。
メディアに登場するようなセレブは多くが「疑似リッチ」で、「真のリッチ」は目立たないようにしています。階層が明確にあり、リッチがお金を使うことが当然視されている欧米と違い、戦後日本では階層はないものとされていたからです。お金があることをひけらかすとホリエモンのように叩かれてしまうのです。
普通の人はお金を使う、つまりお金が出ていく話ばかりしますが、「真のリッチ」はいかに得するか、お金を稼ぐか、その仕組みの話ばかり延々としています。とにかくお金が大好きで、そういう人のところにお金は集まるんですね。
今回の調査でわかったことは、「高学歴」「キャリア」「しなやかさ」がお金持ちの妻の条件ということ。使うことではなく、資産を増やすことを喜びとするような妻が求められます。真のお金持ちにとっては経済感覚のない女性は愛人でいいわけで、本妻にはなれません。また、お金持ちの望みは子供に高い志よりも「金銭感覚を身につけてほしい」ということなんです。経済的に自立できない子供がいると、日本の税制を考えた場合3代で財産を食いつぶしてしまうのは目に見えています。本当のお金持ちの妻になりたければ、「お化粧するより知性を磨け」ということだと思います。