子どもたちがよく使うユーチューブもグーグルも、グーグルの親会社アルファベット社によるサービスです。では、そのアルファベット社が採用で最も重視するスキルとは何でしょうか。

人材開発部長のジュディ・ギルバート氏は、『未来のイノベーターはどう育つか 子どもの可能性を伸ばすもの・つぶすもの』(英治出版)の中で以下のように語っています。

「もちろん賢いことは重要だ。でも知的好奇心のほうがもっと重要だ。グーグルで成功する人は、すぐに行動を起こしたがる傾向がある。壊れている物を見つけたらすぐに直すような性格だ。問題を見つける能力も重要だが、見つけた問題について不満を並べたり、誰かがそれを解決してくれるのを待っていたりしないこと。『どうすればもっとよくできるだろう』と自問すること。それからすべてにおいてコラボレーションが必要不可欠だ。周囲に多様な専門性を持つ人がいることに気がつき、彼らから学ぶ能力のある人物を私たちは高く評価する」

これからの社会で重要な3つの「C」の力

アマゾン社の大学採用ディレクターを務めるマリアム・パク氏も、求める人材像に関するCNBCのインタビュー記事(2017年8月15日『Top Amazon recruiter reveals how you can score a job at the retail giant』)で、「絶え間なく好奇心を持ち続けること」がきわめて重要な要素だと強調し、「アマゾンはスタートアップのシリーズのようなところであり、会社として常に新しいアイディアを探求し、社員からのイノベーションを歓迎している」と述べています。

世界を代表する成長企業が口をそろえて、知識や知能指数よりも重要視しているもの。それが好奇心、創造性、コラボレーションする力です。これは時代が要請する変化だと言えるでしょう。これからの時代に重要となる力を、私は以下の3つの「C」としてまとめています。

・Curiosity=好奇心
・Creativity=創造性
・Collaboration=コラボレーション

近年、IQや学力テストで測れない力、「非認知能力」が注目されてきています。非認知能力には、やり抜く力や自制心、社会性なども含まれますが、それらはどの時代にも必要な基礎力であり、日本人が比較的身につけてきたものです。非認知能力の中でも、新しい時代においてより要請される力であり、かつ日本の教育で足りていないものが、この3つ「C」です。