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図1・2・3

今回、約2000人の40代男女(既婚・未婚均等)にインターネットを通じて行った調査でも、短大卒以下の男性は36.5%が学歴にコンプレックスを持っていた(図1)。国立大や早慶上智・ICU卒の男性の半数が、自分の学歴は結婚に有利だと回答している(図2)のとは対照的だ。また、既婚男性より未婚男性のほうが、自分の学歴が結婚に不利だと認識していることがわかる(図3)。

「共働きで、お互いに支え合いながら暮らしていきたいので、パーティでは、女性のプロフィールの職業欄はチェックしています。年が若すぎたり、専業主婦になるために婚活している人だと、ちょっと厳しいですね……」(高田さん)

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図4・5

学歴や年収は、結婚にどれだけの影響を与えるのか。調査結果を見ると、40代未婚男性の学歴分布は、既婚と比べて短大卒以下が多く、国立・早慶上智クラスの高学校歴が少ない傾向にある(図4)。年収には、より顕著な差が出ている。年収600万円未満の未婚男性は58.7%に対し、既婚男性は32.3%にとどまる。そして、平均年収には178万円もの差があるのである(図5)。

『セックス格差社会』(宝島社新書)を上梓したエコノミストの門倉貴史さんによれば、「今は恋愛も結婚も簡単には手に入らない時代」だという。

「自分のステータスに自信の持てない男性は、それがコンプレックスになって、結果的に晩婚になる傾向があります。かつて、終身雇用で右肩上がりの経済社会だった時代は、今はダメでも将来はよくなるという希望がありました。けれど、今は不安だらけです。そこで、お金へのこだわりがより強くなる。現在は学歴社会とは言われませんが、現実を見れば、やはり高学歴だと年収が高いことは明らかです。学歴が将来の年収を判断する重要な目安にされがちなので、どちらの面でも、コンプレックスが刺激されてしまう側面はあると思います」