趣味に費やす時間は、高所得者のほうが長く、休日も多くの時間を割いている。平日は仕事で忙しいため、休みのまとまった時間を趣味に充てているようだ(図3、4)。「ただ、高所得者は仕事と趣味の境界が曖昧。趣味の時間が長いといっても、仕事にリンクしている可能性が高いのでは。仕事が遊び、遊びが仕事じゃないと高収入は得られないと思います」(金森氏)。
加谷氏も「本当の趣味は没頭してしまうので、確実に仕事にはマイナス」と語り、高所得者の趣味を次のように分析する。「純粋に好きなことばかりやると、上達するにつれますます自分のダメなところがわかってきて、もっとうまくなろうとのめり込んでしまう。しかし高所得者の趣味の大半は、仕事に生かせる教養を仕入れるためのものだからのめり込みすぎることはないでしょう」。