認可外保育園は保護者ファースト

一方の認可外保育施設も、子どもの保育を目的としてはいますが、どちらかというと(なんらかの事情で子どもの面倒を見られない)保護者の利便のために子どもを預かるサービスという面が前に出たものです。このため、認可保育所に比べると、さまざまなルールが柔軟で自由度が高くなっていて、保護者にとっての負担が少なく、利便性に優れます。もちろん、各保育園で程度の差はありますが、関係者の間でよくいわれる認可保育所に対する優位性を総合するとざっとこんなところです。

1.預けられる時間の自由度・柔軟性が高い
2.預けた子どもに保育園で服薬させられるかどうかについて融通がきく
3.認可保育所では親がしなければならない雑用(園児の昼寝布団の準備など)を施設の職員が肩代わりしてくれるので、登降園時の手間と時間を節約できる
4.職場を出た後、買い物などの私用を済ませてから施設に迎えに行くことに寛容な傾向がある
5.親が仕事を休んだ日に子どもを預けることに寛容な傾向がある

これらのうち、最後の2つについて補足しておきましょう。認可保育所の場合、「仕事で保育に欠けるから保育園で預かっているのであって、あなたの私的な買い物の間、子どもの面倒を見るために預かっているのではないから、買い物に行く前にいち早く引き取りに来てください」と叱られることがあるといいます。保護者の仕事が休暇の場合も同様で、「休みなら、保育園に登園させずに家でお子さんと過ごしてください」とのこと。確かに、これぞ「子どもファースト」。