貯蓄の目標額は年間で100万円

貯蓄できていない場合はもちろん、貯蓄できている場合も年に1度は夫婦で会議をするのがお勧めです。会議の議題は、現状把握と目標の共有です。夫の年収が700万円前後で子どもが小学生なら、貯蓄の目標額は年間で100万円が目安です。どう貯めるかを決め、給与振込口座から天引きで積み立てられるような仕組みをつくります。

夫婦とも正社員の共働きカップルでも、意外に貯まっていないケースも珍しくありません。生活費を出し合い、それ以外は干渉せず、蓋をあけてみるとどちらも貯めていない、というケースが多いのです。

「内緒」と「不干渉」は貯められない大きな要因。すべての情報を公開しなくてもいいですから、せめて「1年間にいくら貯蓄するか」を決め、確実に貯められる仕組みをつくることが大切です。

▼「内緒」と「不干渉」は貯められない大きな要因です

深田晶恵(ふかだ・あきえ)
ファイナンシャルプランナー
生活設計塾クルー取締役。外資系電機メーカーを経て1996年FPに。個人向けコンサルティングなど。著書に『サラリーマンのための「手取り」が増えるワザ65』『定年までにやるべき「お金」のこと』など多数。
(構成=高橋晴美)
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