「暴力団が選挙に立候補している」と言われた
――住民の日常にまさに裸で飛び込んでいるのですね。
はい。そういう選挙ですから、2期目は723票をいただいたのですが、そのうちの550人くらいは名前を間違えずに言うことができますね。
―― 1期目と2期目の選挙では違いはありましたか?
1期目の選挙は相当叩かれましたよ。怪文書も出ました。20年前は暴力団にいて、弟は暴走族の総長で、親も現役暴力団だとか書かれて。20年前は自分、5歳なんですけど(笑)。
あと、これは反省しなければならないのですが、選挙中に「覚えてますか」と声をかけられて何かと聞けば「私、高校時代に、あなたに自転車を投げつけられました」って言われて。全然覚えてなかったのですが、選挙は過去を総括する場なんですよね。そういったことも含めて人間性を評価されるという。
2期目の選挙は4年間の働きを見てくれているので「今までの議員たちは4期も5期も長く議員しているのに、町を何も変えきらんやった。けど、あんたが1期入ったことで、もうこれは仕方ないなって諦めかけてたことも、ひょっとしたらと思えるようになって、若い人が入ったことによって活気づけられたけ」と住民から言ってもらえたり、いろんな意味で少しずつ変わったと思います。
▼「(議員は)報酬以上の働きをどれだけしたかで評価されないといけない」
――続いて、最近の議会での活動について教えてください。
新聞やニュースでも報道されたのですが、京築陸上競技協会の公金流用疑惑について追及しています。町の教育委員会から支払われた陸上競技場の管理委託費610万円のうち、計260万円が政治家のパーティ券購入やホテルでの懇親会費などに流用された疑いがあり、議会質問で取り上げました。納得のいく回答は得られておらず、内部告発した同協会の事務局長が解雇されるなど混迷を極めているので、引き続き注視していきます。