なるか「下克上」
カナダに競り勝てば、続くイギリス、開催国のブラジルにも負けることはあるまい。すべては初戦のカナダ戦、突き詰めれば開始3分間にすべてがかかっている。
サクラセブンズの中村知春主将は、リオ五輪を「下剋上」の大会と表現した。ワールドシリーズ2015~16年シーズンで総合11位に終わった日本が、格上の3チームに対し、波乱を起こすという意味である。
28歳の中村主将は出発に際し、「五輪仕様」ということで黒髪から金髪にイメージチェンジし、ネイルアートも一新した。もちろん、金メダルを連想しての金髪。
「この5年間、ここ(リオ)にいないメンバーを含めて、オリンピックという夢をともに追いかけてきた仲間の思いを一緒に、リオの舞台で“台風の目”となれるよう、金メダルを目指して頑張りたいと思います」
女子セブンズの日本の初戦は現地6日の土曜日、男子日本のそれが現地9日の火曜日となる。いざ、決戦である。桜のエンブレムを背負ったラガーたちが歴史の創始者となることができるだろうか。