ネットメディアが存続する難しさ

振り返ってみても、日本のインターネットの30年あまりの歴史において、安定的かつ持続的な「ネット発の報道事業者」はほとんどといってよいほど見当たらない。「インターネット」が1995年に新語・流行語大賞にノミネートされてから、多くのネットメディアが登場した。だが、その多くはあくまでオピニオンを流しているにすぎず、今も残るネット報道事業者は存在しない。

もちろんネットにも「ABEMA」などのメディアはある。しかしそれらの多くは伝統的なマスメディアとの合弁企業や、そのネット事業、もしくはコンテンツ事業「も」営む別種の事業者なのである。

別にそれが悪いわけではない。いやそれどころかこの30年で、そうした合弁事業者、オピニオン・メディア、あるいは世界的なネットメディアですら存続が難しいことが明らかになった。「BLOGOS」のように多くのブログなどからコンテンツを無償で集めてくるような業態ですら成立しないということは多少の驚きをもって受け止められたはずだ。