6メートルもある小腸にがんが少ない理由

不思議なのは、胃で消化された食物を吸収する役割を持つ小腸(空腸と回腸)にがんが発生するのは、非常に稀だということです。

私がセンター長を務める昭和医科大学横浜市北部病院消化器センターでは年間500人を超える大腸がんの患者さんを治療しますが、小腸がんは数例にすぎません。小腸がんは、それほど少ないのです。

大腸(腸管)の長さが1.5〜2メートルなのに対し、小腸は約6〜7メートルもあります。広げるとテニスコート1面と同じくらいの面積になる大きな臓器なのに、なぜここにがんが発生しないのでしょうか。