「他人の子どもに面倒を見てもらう」ことになる
これからの時代において「産んだ側の人」は、この国の未来の労働者・未来の消費者・未来の納税者・未来の福祉インフラの担い手を名実ともに“生み出している”ことを評価されるようになる。参政党代表・神谷宗幣氏がいちいち大げさに称賛するまでもなく、世の中全体から「お母さんは偉い!」というリスペクトの眼差しが陰に陽に注がれるようになる。
逆に「あえて産まなかった女性」の道徳優位性は日本の財政悪化とシンクロするように低下していく。ただでさえ先細っている社会保障費を浪費する存在として見なされるようになり、しかもやたら長生きなので男性以上にたっぷり社会保険や介護保険を享受してあの世に逝くもんだから、世間からの風当たりはじわじわと強まっていく。
この国の社会保障制度が賦課方式を採用している以上、産む産まないという営為は個人的なものとして完結せず一定の政治性がともなうのは避けられない。それが不快だというのであれば、SNSでかしましい「選択的子なし女性」は、社会保障の賦課方式をやめて個人積立方式にすることを政治に求めるなりなんなりするしかない。「自分は面倒だから子どもなんか産まないが、年老いたら他人の産んだ子どもには全力でご厄介になります」と宣言しているに等しい人びとが価値中立でいられるわけがないのは、だれの目にも明らかなのだから。
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