非薬物療法から始める場合が多い
「できるだけ薬を飲みたくない」「薬剤費を節約したい」という場合は、食事や運動などによる「非薬物療法」があります。「日本では正常とされる数値を少しでも超えると、すぐに薬で値を下げようとする」と言う医師もいるようですが、おそらくそういう職場でしか働いたことがなかったのでしょう。
少なくとも私のまわりには、正常値を少し外れたからといって即座に薬を出すような医師はいませんでした。高血圧治療ガイドラインでも、脳心血管病の既往や糖尿病といったリスク因子がない低・中リスク者に対しては、生活習慣の改善をすすめて経過観察したうえで、それでも血圧が下がらなければ薬物療法を開始することになっています。
高血圧に対する非薬物療法の中でも、もっとも代表的なのが塩分制限です。世界保健機関(WHO)では一般成人の食塩摂取量は5g/日未満とすることを推奨しています。一方、日本人の食事摂取基準では男性7.5g/日未満、女性6.5g/日未満、高血圧患者に対しては6g/日が目標とされています。これは、日本人の食生活では塩分摂取量がもともと多く、現実的な達成可能性を考慮して、やや緩やかな基準になっているためです。
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