原油相場の下振れ、輸出も輸入も足踏み
国内で生産できない民需向けのモノは輸入で補えばいいが、その輸入もまた足踏みが続いている(図表2)。つまりロシアの輸入は、2023年後半から四半期で700億米ドル台、年間だと3000億米ドル弱のテンポで横ばいとなっている。輸入品には軍需品も多く含まれているため、国内で不足する民需品のどの程度カバーできているか不明だ。
ではなぜ輸入は足踏みしているのか。技術的には、欧米による金融・決済面からの締め付けが大きいと判断される。一方で、そもそも輸出が、原油相場の低迷を受けて停滞しており、それも輸入の制約になっていると考えられる。ロシアは基本的に、石油やガスといった化石燃料を輸出し、それで得た外貨でモノを輸入する経済であるためだ。
原油相場の軟調の直接的な理由は、最大の需要家である中国の景気低迷にある。加えて4月以降は、いわゆる「トランプ関税」に伴う不確実性が、原油相場を下振れさせた。こうした状況の下で、国際価格より安価に取引されているロシア産原油にはさらなる価格下落圧力がかかっているため、ロシアの輸出は厳しさを増している模様である。
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