元大阪市長・大阪府知事で弁護士の橋下徹さんであれば、ビジネスパーソンの「お悩み」にどう応えるか。連載「橋下徹のビジネスリーダー問題解決ゼミナール」。今回のお題は「万博や五輪の開催前に世論が批判一色になる理由」です──。

※本稿は、雑誌「プレジデント」(2025年6月13日号)の掲載記事を再編集したものです。

元大阪市長 橋下徹氏
撮影=的野弘路
1969年生まれ。大阪府立北野高校、早稲田大学政治経済学部卒業。弁護士。2008年から大阪府知事、大阪市長として府市政の改革に尽力。15年12月、政界引退。最近の著作に『政権変容論』(講談社)、『情報強者のイロハ』(徳間書店)などがある。

Question

なぜ世論の逆風に負けず「万博は成功」と言い続けたか?

大阪・関西万博がいよいよ開幕しました。事前の報道では批判的な声ばかりでしたが、いざ始まれば大盛況です。直前まで世論の逆風にさらされるのは1970年の大阪万博や2021年の東京五輪と同じ。だから大阪・関西万博も人気を集めるはずだと橋下さんはずっと論じてきましたが、その通りになりました。万博や大阪府・市の行財政改革といった大事業を進める際に、目先の批判に負けず信念を貫くには何を拠り所にするべきですか?