無許可兼業だけでクビになった初めてのケース

Aさんは、静岡県立総合病院などで勤務したあと、2010年に静岡県庁に入り、健康福祉部理事として医師確保事業など静岡県の医師不足対策に奔走する傍ら、公休や有休を利用した勤務時間外の自由時間にアルバイトを行っていた。

無許可兼業で全国初となる懲戒免職、退職金不支給の処分を行った静岡県庁
筆者撮影
無許可兼業で全国初となる懲戒免職、退職金不支給の処分を行った静岡県庁

アルバイトは県外で行っており、同僚らに何ら迷惑を掛けることはなかった。ふだんの仕事の評価は非常に高く、昨年4月に部長級の理事に昇進していた。