夏休みの旅行を計画中の方も多いだろうが、今年は、原油価格高騰に伴い、運賃とは別に徴収される燃油サーチャージが史上最高値となる。8月・9月購入分における日系航空会社の欧米路線では往復5万8000円の燃油サーチャージが運賃と別に徴収されるのだ。

そんな中、注目のスポットが中国・四川省成都である。これまで日本から中国への直行便は沿岸部が中心で、内陸部へは上海や北京で中国国内線に乗り換えるケースが多かったが、ANAが6月に成田から成都へ直行便を就航させた。私も7月上旬にこの便を使ったが、成田から成都まで約5時間。繁忙期である8月、そして祝日の多い9月でも、7月中に購入し、土曜日に現地で滞在することを条件に利用できる運賃を使うと、7万円台前半(空港税・往復9600円のサーチャージ込み)で購入できる。また成都へのパッケージツアーも5万円台後半~で販売されている。これまで一般的だった上海や北京などでの乗り継ぎと比較しても運賃的に大きくは変わらない。直行便の就航によって、時間短縮はもちろん、中国の国内線に不安を持っている人も安心して利用できるようになった。

成都は、パンダの繁殖地としても知られ、成都市内からタクシーなどで簡単に見にいける。今回、私が訪れた「成都パンダ繁育研究基地」は、成都市内から車で約40分の距離に位置する。入場料は58元(約750円)で、大人のパンダから子供のパンダ、さらにレッサーパンダも園内に複数ある鑑賞スポットから見ることができる。午前のほうが活発に動くとのことだが、午後でも笹の葉を食べながらくつろぐ元気なパンダを目の前で観察できた。さらに子供のパンダを抱けるサービスがある。料金は1000元(約1万3000円)と高額ではあるが、毎日、これを目当てにした観光客が訪れている。保護服を着て、ビニール手袋も装着して椅子に座り、子供のパンダを膝の上に乗せて、記念撮影ができる。