面識のない女性に「母親になって」と勧誘

マスク氏の子孫増殖計画は、ネット空間にも拡大している。ウォール・ストリート・ジャーナル紙と米ハフポスト紙は、マスク氏が自身の運営するSNS「X」を通じ、子どもを産む女性を探していると伝えた。両紙によるとマスク氏は、一度も会ったことのない暗号通貨インフルエンサーのティファニー・フォン氏に、子どもを産んでほしいとダイレクトメッセージで誘いかけたという。

断った女性には、経済的な報復が待っていた。ウォール・ストリート・ジャーナル紙とインディペンデント紙は、フォン氏がマスク氏の提案を断るとフォローを解除され、Xでの収入が急減したと報じた。インフルエンサーにとって致命傷だ。フォン氏はXの収益分配制度を活用し、マスク氏との交流が盛んだった2週間に、2万1000ドル(約300万円)を得ていたという。

マスク氏の複雑な「家族帝国」を仕切るのは、彼の腹心だ。ウォール・ストリート・ジャーナル紙によると、マスク氏に古くから協力してきたジャレッド・バーチャル氏が子どもの母親たちとの交渉を担当しているという。バーチャル氏はマスク氏の「家族事務所」を運営しているほか、最近ではドナルド・トランプ現大統領の選挙支援に向け、2億5000万ドル(約360億円)超の資金調達に関わった人物だ。