郊外や地方で繰り広げられてきた陣取り合戦
出店余地の乏しい大都市部より、出店余地のある郊外や地方で店舗を増やすことが成長戦略となるのであり、コスモス薬品に加えて、ウエルシア、ツルハ、スギHD、サンドラッグといった大手各社は、ここで陣取り合戦を繰り広げている。ただ、ここは場所はあるだけに、正にレッドオーシャンの極みである。郊外では大都市中心部と違って、店の前を多くのお客が通っているといった環境にはないため、どうやってクルマで通りかかる人に、クルマを停めて店に入ってもらうのか、というハードルがある。
このため、ドラッグストア各社は日用消耗品や飲食料品を低価格販売する、という競争をしてきたのであり、それを勝ち抜いた企業が、今の大手ドラッグストアということになる。ただ少し前と違うのは、寡占化が進んだことで、地場中小チェーンのシェアを大手が奪っていく、という構図がなくなり、大手同士の競争になってきたことだろう。大手同士の競争は勝ったり負けたりで、簡単にはシェアアップ出来る状況ではなくなってきた、ということである。
コスモス薬品に代表される「フード&ドラッグ」
そんな中、今、競争力を強めてきたのが、スーパーに引けを取らない広い食品売場を備えた、フード&ドラッグという新業態だ。食品の低価格販売で急速に成長力を高めており、その代表格がコスモス薬品である。多くのドラッグ大手は、M&Aによる成長に依存しているのだが、コスモス薬品は自前出店だけで今期売上1兆円を達成する見込みであり、この成長力は他社を圧倒している。
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