原作との“連動”がファンを惹きつける

『名探偵コナン』の劇場版ならびにテレビアニメが、他のコミック原作作品と一線を画す点は、原作との積極的な連動にある。通常、劇場版作品やテレビアニメは、原作コミックとはある程度独立したものとして展開されることが多いが、『名探偵コナン』シリーズは、劇場版やテレビアニメが原作コミックと密接にリンクした“超メディアミックス作品”となっているのだ。

劇場版『名探偵コナン』シリーズと原作コミックの連動は、1997年に公開された第1作『時計じかけの摩天楼』から既に始まっていた。『時計じかけの摩天楼』で犯人のミスリードのために登場したオリジナルキャラクター・白鳥任三郎は、その後原作コミックにも逆輸入という形で登場。その後の原作コミック、テレビアニメ、劇場版すべてにおいて欠かすことのできないレギュラーキャラクターとして定着した。

他にも、2016年公開の『純黒の悪夢(ナイトメア)』に登場した風見裕也や、2017年公開の『から紅の恋歌(ラブレター)』の大岡紅葉、さらにはテレビアニメシリーズで生まれた高木渉や千葉和伸といったキャラクターが原作に逆輸入されている。劇場版『名探偵コナン』シリーズの起点から、原作コミックと劇場版は連動していたのだ。