「帽子」がドラマを動かしていった

「ああ、あれがここに」は子役時代の2週間なら、帽子だ。

初回、のぶ(永瀬ゆずな)の父・結太郎(加瀬亮)が出張から帰る。駅の改札口で待っていたのぶに、結太郎は「元気にしとったか?」と言って帽子をかぶせる。そして4話。再び出張に行く結太郎が、同じ改札口でのぶに帽子をかぶせる。嵩(木村優来)の伯父・寛(竹野内豊)が医者で、結太郎が診察を受ける場面も描かれていた。だから旅先で必要な帽子を娘に渡す結太郎に、心が波立つ。案の定、結太郎が出張から帰る船上で死んだことがのぶと家族に告げられる場面が待っていた。

その後も帽子がドラマを動かしていく。作話の技術としてはきっと当たり前なことなのだろうが、「おむすび」にはなかったことだ。うまいなーと思ってしまう。