「本当におめでとうございます。親王さまです」

9月6日午前、執刀した主治医の中林正雄・愛育病院院長と宮内庁の金沢一郎・皇室医務主管がそろって記者会見し、出産前後の親子3人の様子などを説明した。主なやりとりは次のようなものだった。

記者「お子さまと紀子さまの状態は」

中林院長「大変お元気でいらっしゃる。妃殿下には手術終了時に“これで手術は無事に終わりました。(気分は)いかがですか。おめでとうございます”と申し上げたところ、“大変ありがとうございました。気分も良好です”と話されていた。順調に回復過程にある」

記者「出産後の秋篠宮さま、紀子さまの詳しいご様子を」

金沢皇室医務主管「“本当におめでとうございました。親王さまです”と申し上げても殿下は非常に淡々と、“ありがとう”と話されていた。平静心を失われない方だと驚いた。手術室から出て来られる妃殿下を殿下が迎えに行かれた。“ごくろうさんでした”という問いかけに、妃殿下は“帰ってまいりました”と、話されていた」

日頃から、冷静沈着な殿下の素顔を知る者のひとりとして、「平静心を失われない方だ」という金沢医師の指摘に、「さもありなん」と、思わず納得した。