食後に「口がヒリヒリしない?」と子どもに聞く

なお、ハンノキの花粉症がある人は、リンゴ、モモ、ナシ、キウイ、メロン、スイカなどで、シラカバの花粉症の人はリンゴ、モモ、サクランボ、ヨモギとブタクサの花粉症の人はメロン、スイカ、セロリなどで、口腔アレルギー症候群が起こることがあります。

赤肉メロン
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これらの食品を食べさせるときは、食後に「口がヒリヒリしたりしない?」と子どもに聞きましょう。ヒリヒリするようだったら、すぐに耳鼻咽喉科に相談してください。

両親が花粉症でなくても発症するケースはある

まだ子どもが発症していなくとも、「自分が花粉症だから子どもも花粉症なのではないか」と不安な方も多いかと思います。とはいえ、父親や母親が花粉症だからといって、必ずしも子どもが花粉症になるとは限りません。

ただ、両親のどちらかがアレルギー体質だと、子どももアレルギー物質に反応しやすくなります。そのため、両親のどちらかが花粉症の場合は、子どもも花粉症になりやすい可能性があります。

その一方で、両親が花粉症でなくとも、子どもが花粉症になるケースが多々あります。

「自分が花粉症でないから、子どもも大丈夫」とは思わずに、疑わしき症状が出たら耳鼻咽喉科にかかってほしいと思います。

また、本書で述べてきたように花粉症の発症や重症化には、遺伝以外に食生活や住環境が大きく関係してきます。まずは、できることから改善していくのが現実的な策になるでしょう。