(PIXTA=写真)

「お金について教わったことで覚えていることは2つあります。まず、友人にお金を貸すことを許さなかった。上下関係が生じ、人間関係が壊れてしまうからです。『貸せと言われた金額の5分の1か10分の1をくれてやれ。請求はするな』と言われた」(リー氏)

もう1つは、「他人からおごられるな。代金は自分で出せ。借りをつくるな」。リーダーシップの基本を教わる一環だったという。いずれもお金の殖やし方というより、人脈や人間関係を見据えたお金の「使い方」のノウハウだ。

「父に『税務署にいくら取られた』などとよく聞かされていたから、極端にいうとサラリーマンでいてはいけないと痛感した。国や会社のために働くだけ。多額の税金や社会保障費を徴収され、その対価は限られています」(同)

バブル期までに大きく事業を拡大したが、やがてバブル崩壊。「稼ぐのは大変だが、失うのは一瞬です。その逆はない。一番学んだのはそれですね」とリー氏は言う。

リー氏は現在、グループ会社とは別の企業に勤務する子息に、小さなワンルームマンションを買わせたという。

「彼は現在、年収500万円程度。銀行から金を借りるという経験をさせるためです。ローンを組めば、『こんなに取られて、これしか残らない』と実感できる。私の会社名義だった車もすべて本人名義にして、税金もガソリン代もすべて本人に支払わせている」

要は、「早く起業して経費で落とせ」という“プレッシャー”だ。

「今は時代の流れが速い。子どもが親や学校に教わったことが、卒業する頃には通用しなくなる」

しかし、時代の流れに負けないのが人間関係や人脈だ、とリー氏は言う。お金はそのための媒介にすぎない。お金のために人間関係を崩すのは主客転倒。大事なところを見誤るな、という親心が垣間見えるようだ。

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