セ・リーグによるDH制反対の理由

これにセ・リーグは猛反対した。75年、セ・リーグは「DH制に反対する理由」として以下の9カ条を発表した。

1. 1世紀半になろうとする野球の伝統を、あまりにも根本的にくつがえしすぎる。
2. 投手に代打を出す時期と人選は野球戦術の中心であり、その面白みをなくしてしまう。
3. 投手も攻撃に参加するという考え方をなくしてしまう。
4. DH制のルールがややこしくファンに混乱をおこさせる。
5. ベーブ・ルースやスタン・ミュージアルは投手から野手にかわって成功したのだが、そのような例がなくなる。
6. 仕返しの恐れがないので、投手が平気でビーンボールを投げる。
7. いい投手は完投するので得点力は大して上がらない。
8. 投手成績、打撃成績の比較が無意味になる。
9. バントが少なくなり野球の醍醐味がなくなる。

結果的にDH制を導入しても、パ・リーグの観客は増えなかった。

75年、パ・リーグの観客動員は320万2000人、1試合当たり8200人、セ・リーグは947万9000人、1試合当たり2万4200人とトリプルスコアに近い大差がついた。