家族に見守られて眠るように息を引き取った
昨日もね、県庁のほうに(お悔やみの)お花が届いたんだ。これで9人目です。全国的にファンの多い猫だったですからね。
年に2回ほど獣医さんのところで健康診断をしていたんですが、今年の春までは何の異常もなかった。ところが6月ごろ、下痢をしたりちょっとおかしかったんで、いろいろ精密検査してもらったら、消化器系のリンパ腫、つまりガンと診断されました。
で、抗がん剤の治療をやって10月ごろまでは小康状態を保っていました。けれど11月ごろからだんだん弱ってきて、食欲もなくなってきたので、週に何回も獣医さんのところに連れて行って点滴してもらって。家族総出でね。先生方もチームを組んで相当やってくれました。
でもついに12月3日午前4時に、家族に見守られて眠るように息を引き取ったという、そういうことです。うーん、まあ7、8キログラムぐらいあった体重が最後は半分ぐらいになっちゃってたからね。それでも火葬場でお骨になったミール君の頭の骨が大きいんだよ。シベリア猫って頭が大きいから。普通の猫より大きめの骨壺に収まっています。
それでうちに連れ帰って、祭壇において、写真もいっぱい飾ってね。ウチにはミール君以外に3匹の猫がいるんだけど、やっぱりわかるんだな。朝、猫たちをふと見るとじーっとこのミール君の写真を見ているんだよ。
心にぽっかり大きな穴が空いた
図体は大きいけど、非常に穏やかな性格でね。頭がよくて、ドアノブなんかも器用に開けてましたね。やっぱりウチはミールが主人だったから。毎朝起きて、居間にいくと、ドンという感じでミール君が鎮座していて「おはよう」という感じで挨拶してくれていたのに、それが今はいないわけだ。帰宅したときに出迎えてくれることもない。
……やっぱり何か心にぽっかり大きな穴が空いたような感じで、家族も大変寂しい思いをしていますね。
ミールが亡くなったことは一応、すぐにロシア大使館には知らせました。今のところとくに返信はないですね。
返信がないといえば、今、一番気になっているのは、秋田犬の「ゆめ」のことなんです。たぶん確認された最後の映像は、雪の中でプーチン大統領と戯れている場面だったと思うんですが、あれが10年以上前で、それ以降の消息がまったくわからない。情報がないので、そこは一番気にかけています。