眞子さんと小室圭さんの結婚から3年がたつが…

秋篠宮家への批判が止まらない。

秋篠宮ご夫妻 両陛下に誕生日あいさつ
写真=共同通信社
59歳の誕生日を迎え、天皇、皇后両陛下にあいさつするため皇居に入られる秋篠宮ご夫妻=2024年11月30日午前、半蔵門

秋篠宮妃の紀子さまは9月11日の誕生日に際して、ネット上のバッシングについて「思い悩むことがあります」と文書で回答。秋篠宮さまは、11月30日の誕生日を前にした記者会見で、「いじめ的情報と感じる」と述べた。

12月11日に宮内庁が発表した秋篠宮ご夫妻の長男・悠仁さまの筑波大学合格をめぐっても、祝福の声は多数とは言いがたい。

長女・眞子さんと小室圭さんの結婚から3年がたち、バッシングは収まるかに見えたものの、一層ボルテージが上がっているようにも見える。

この理由は、どこにあるのか。

すでに本サイトの記事<天皇家とは姿勢がまったく違う…秋篠宮さまの「いじめ」発言に社会学者が見たバッシングの根本原因>で、社会学者の千田有紀氏が分析しているように、秋篠宮家の姿勢を天皇家と比べて、「反論せず静かに耐える」といったことを求めるから、今回のバッシングにつながっていると言えよう。

秋篠宮家では、秋篠宮さまが皇位継承順位1位、悠仁さまが2位である。将来の天皇を2人も抱えているから、国民からの視線が厳しくなる。そう考えるのが妥当だろう。皇室に対して期待を込めているだけに、応えてくれていない、と感じられると、その落胆もまた同じぐらい深い。

しかし、皇位を引き継ぐと予定されているからといって、そして、千田氏が言うように「皇室の方々に無私の心を求める」からといって、当事者が「いじめ」とまで表現する状況は、尋常ではない。

「プリンセスの日常が面白すぎる」

ここでは、千田氏とは別の角度から、この「バッシング」を考えよう。ヒントになるのは、別の皇族が書いた本である。

三笠宮家の彬子さまが2015年に出版した『赤と青のガウン オックスフォード留学記』(PHP研究所)は、2024年4月に文庫化され、3カ月ほどで30万部の大ベストセラーになった。きっかけは、Twitter(当時)で、「ドイツで保育士を目指すアラフィフ」という「かよ」さんの下記のツイートだった。

彬子女王のオックスフォード留学記を読んでいる。プリンセスなのに格安航空で移動して僻地の空港で外交パスポート出して怪しまれたり、かと思えばエリザベス女王にお茶に招待されたりしてて、プリンセスの日常が面白すぎる。

3万をこえる「いいね」がついたことから、著者の彬子さまみずからが、発行元のPHP研究所に対して再販を持ちかけた。単行本に使った用紙の生産中止などにより、文庫版ならば、と話が進んだという。

「かよ」さんが引用しているページを解説すると、場面は、ドイツからロンドン郊外の空港に戻った入国審査場である。パスポートのスタンプを押すページが少し破られていたため、審査官(「眉間にしわを寄せたおばさん」)から詰問され、乗り切ったあとに、上記のやりとりが交わされている。