「テレビ局が決めるのではないッ」

選挙で落選していた旧〈千葉3区〉のハマコーこと元代議士の浜田幸一を「叱咤・激励する会」が開かれたのは、昭和56年7月7日であった。

場所はホテル・ニューオータニの「鶴の間」、時の世話人代表はかつての「青嵐会」時代の親分・中川一郎科学技術庁長官で、田中角栄は発起人の一人に名を連ねていた。当日、某テレビ局美人レポーターが会場で“待伏せ”、出席者たちに「ハマコーさんの政界復帰という空気をどう思うか」とマイクを突きつけていた。

メディアのインタビュー
写真=iStock.com/microgen
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しかし、マイクが田中に突きつけられたとき、田中は凄みのある声で一言、「浜田クンが政治家として必要か否かは国民が決める。テレビ局が決めるのではないッ」。この勇敢な美人レポーターはさすがに圧倒されたか、哀れ、顔をこわばらせていたものだった。