テレビは早送りしながら携帯電話でチェック
情報量において圧倒的なのはインターネットですが、質ではメディアに軍配があがります。ほかでは得られないという貴重さでは人からの情報が一番。このような情報の量、質、貴重さという3次元のマトリックスの中で、どこにどんな情報があるかを明確にしたうえで、適切なところへ自分から突っ込んでいきます。
本や雑誌を読むとき、私は新聞と同様に赤ペンを持って気になる個所や興味のあるポイントを線で囲みます。これを「無意識サーチ」と呼んでいて、昔からやっている習慣です。
雑誌は電車内の中吊り広告をネットで確認し、必要なものを購入しています。書籍は自社のブックレビューサイト「ブクログ」や売れ行きランキングなどを見て、興味を持った本を購入し必要な部分だけ速読します。
テレビに関しては「E morning」や「ワールドビジネスサテライト」といったニュース番組を携帯電話などで録画し、移動時間に視聴しています。ただし普通に見ていると時間がかかるので、早送りやスキップをしながらチェックします。
人からの情報収集としては、同業者や若手ベンチャー、自社幹部の人たちと積極的に食事をする機会をつくっています。予定はほぼ毎晩入っていて、自宅で夕食を食べることはほとんどありません。
インターネットは最大の情報収集ツールの1つですが、前に述べた通り時間のワナにはまりやすく、質の低い情報もたくさんあることに注意が必要です。
私はRSS(Webサイトの見出しや要約をまとめてくれる技術)で情報をチェックしたり、グーグルアラート(指定したキーワードに一致する新しいニュースの検索結果をメールで知らせるサービス)を使い、関心のあるキーワードでネット中から情報を得たりしています。掘り下げた情報については各分野の専門サイトを閲覧します。そのうえで、ネットから得る情報はすべて自分宛のメールでURLを飛ばし、Becky!というメールソフトで一元管理しています。こうすれば、メーラーを立ち上げるだけで必要な情報にすぐたどりつくことができ、以前に見たサイトをあらためて探すのに時間をとられません。