【3月某日(水)】298円で高級バナナを1房(5本)買う。1房98円の安バナナなら300円で15本も買うことができるのだが、つい贅沢をした。
誤算だったのは、バナナが驚くほど低カロリーだということだ。ネットで調べると、5本合わせても400キロカロリーほど。「550キロカロリー以上」の条件を満たすには7本も食べなければならない。だが、あれだけかさばるものを、いっぺんに何本も食べられるわけはない。現にこの日は、昼時に2本、午後3時に2本の4本をどうにか完食したが、それでも320キロカロリーにすぎなかった。
これはつらい。満腹なのに飢餓感が強いのだ。夕方、スナック菓子に手が伸び、ついつい食べすぎてしまった。
【3月某日(木)】そろそろまともなものを食べたい。100円玉3枚を握り締めセブン-イレブンを覗いてみたが、たいていの弁当は300円以上。あれこれ迷った揚げ句、値段とカロリーを計算し、おにぎり1個とカップ麺とゆで卵を買うことにした。さすがにうまい。
【3月某日(金)】妻の気まぐれで、ときどき手づくり弁当を持たされる。無料ではない。1食300円。代金を徴収しつつ「こんなに安くておいしい弁当はないはずよ」と威圧するのはやめてほしいが、味のほうはまずまずだ。
この日のメニューは、ほとんどが前夜の残りもの。ということは、原価を計算すればQの言うごとく「ゼロ円」に近い。予定調和のようで恐縮だが、あれこれ考え合わせると、満足度は手づくり弁当が最も高いということになるのである。