この事件は氷山に一角にすぎない

サン被告は30代前半だった2017年に海外在住の中国人青年を称賛するイベントに参加するため、北京を訪れた。その際に出身地の江蘇省南京に立ち寄り、中国の諜報機関の一部である江蘇省統一戦線工作部(UFWD)の幹部と会談した。

その幹部は彼女に「米中友好の大使となり、ニューヨークの中国人移民の間で積極的に連帯を促進するべきだ」と伝えたという(ニューヨーク・タイムズ紙、2024年9月16日)。この会談がサン被告に中国政府の代理人となるきっかけを与えたようだ。