「米粉の活用」農水省が頑張っている

【堤】同感ですし、本当に今、それしかないですよね。

有事で輸入小麦が高騰しパン屋さんやレストランがたくさん潰れました。私はグルテンが苦手ですが、それもあって、日本はもっと国産米粉に力を入れたらいいのにと思っています。

米粉パンは時間が経ってもパサパサしません。小麦アレルギーの子供が増えている今、お母さんたちにも大人気なんです。味も美味しいですよ。

米粉パンは時間が経ってもパサパサしない(※写真はイメージです)
写真=iStock.com/FotoCuisinette
米粉パンは時間が経ってもパサパサしない(※写真はイメージです)

円安や輸送費用の高騰で輸入小麦の値段が高止まりしている今は、米粉推進の格好のチャンス。

実はこの点では農水省が地道に頑張っています。

食料自給率が低いと「デフレ圧力」

【藤井】いま日本は農産品を輸入するために、実に8兆円ものお金を海外に支払っています。つまり、食料自給率が低いことが、イコール「デフレ圧力」になっている。

しかし、食料自給率が高まれば、この8兆円のうちのかなりの割合が、国内にとどまるわけです。

食料自給率を高める政策とは、要は「8兆円の景気対策」に等しい。日本人1億人の「胃袋」とは、いわば「強力な内需製造装置」なのです。

ところが政府にはそうした意識がない。だから、アホみたいに食料自給率を下げ、日本円を海外に流出させて、デフレ圧力を強めているわけです。

関西弁で言うところの、「アホ丸出し」な話そのものです(笑)。