沖縄への出撃命令

昭和20年4月12日、特攻隊として沖縄への出撃命令が出され、福岡県・大刀洗町の陸軍大刀洗飛行場に移動した。

陸軍の四式重爆撃機「飛龍」
陸軍の四式重爆撃機「飛龍」(画像=Pazuzu/PD-Japan-oldphoto/Wikimedia Commons

「西筑波飛行場で出陣式があって、戦隊長が『これから大刀洗に出ていく』と訓示したんです。わしらは三番機だったんですが、戦隊長が乗っとった一番機が離陸したあと、急に機首を上げたかと思うと、ストンと落ちたんです。後ろで見とったんよ。落ちると同時に火がついて燃え上がった。その火を見ながら離陸し、大刀洗に向かった。大刀洗飛行場に着いた時、驚いたのは、滑走路が穴だらけなんですよ。艦載機の攻撃の跡だと後で分かりました。しかも、所々で時限爆弾が爆発しているんです」

と、手ぶりを交えながら、当時の様子を話した。