「私の子供時代の思い出だったんです」と彼は言う。諦めきれず数日を掛けて探したが、実りはなかった。「それに関しては、とても苦痛を感じています」と無念の胸中を語る。

ガザ市から何度も避難を繰り返したスハ・アラムさんは、家にほとんど何も残されていないと嘆く。彼女は北部に残った友人に家の様子を確認してもらったが、壁の穴から侵入した略奪者によってすべてが盗まれていたと知らされた。

英エコノミスト誌によると、多くの避難民が南部に避難している間に北部の家が略奪され、テレビやキッチン用品、家具までもが盗まれているという。思い出の品々は盗品市場ですぐに売られてゆき、時に被害者が盗まれた自身の所有物を買い戻すこともあるという。