「宇宙」はもともと建築に関する文字だった

【図表2】「うかんむり」はもともと家屋を表していた
「うかんむり」はもともと家屋を表していた(出所=『部首の誕生』)

建築・土木に関係する部首も少なくない。まず「宀」であるが、殷代には⑦の形であり、家屋を表していた。左右の縦線が壁であり、上部のくの字が屋根である。その後、東周代に棟(屋根の頂上部)を強調した⑧となり、隷書の⑨で上下方向に縮められて楷書の「宀」になった。カタカナの「ウ」に形が近く(厳密には「ウ」が「宀」を変形したもの)、また文字の上部に置かれるため「うかんむり」と呼ばれる。

部首としては家屋に関係して使われ、「宅」や「室」などの例がある(それぞれたくが声符の形声文字)。

意味が変わった文字も多く、例えば「容」は、原義が「建物に収容する」であるが、一般に「いれる」として使用され、さらに「なかみ(内容など)」や「かたち(容貌など)」の意味にもなっている。また「寄」は「建物に身を寄せる」の意味であり、そこから一般に「よる」や「よせる」として使われる(それぞれこくが声符の形声文字)。