遊ぶときは真剣に遊ぶ

仕事柄、ぼくには決まった休日がありません。365日仕事といってもいい生活を長年続けています。幸い、漫画家という職業が気に入っているので、それが苦痛だと思うことはありません。

とはいえ、息抜きはします。

遊ぶことで、知らず知らずのうちに溜まったストレスを発散し、エネルギーを充填する。そんな時間は必要です。

決まった休日がないのに、いつ遊んでいるのか。「遊ぶ」ための時間を、強引に捻りだしているのです。

たとえば、「1週間後にゴルフに行く」と決めてしまえば、普段なら7日かかる仕事を頑張って6日で終わらせるようになる……というわけです。

芝の上に4人のゴルファーのシルエット
写真=iStock.com/alexsokolov
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「段取り」を良くすれば時間は生み出せる

もちろん、手を抜くわけではありません。段取りを見直してさらに効率化し、集中力を増して仕事に取り組みます。

終わらなければ行かれないのですから、とにかく必死に頑張ります。こうしてやりくりして捻出した時間だからこそ、いい加減には遊びたくない。「本気」で遊びたいのです。

一年に一度しかない花見の最中に、「そういえば明日の打ち合わせなんだけど……」などと話しかけてくる人がいます。声には出さないまでも、「会議の資料は足りるだろうか」と心配している人もいます。

でもぼくは、仕事のことが頭をかすめるようでは、遊んでいるとはいえない。遊んでいる意味がないと思うのです。