発想力を高めるにはどうすれがいいのか。『僕らとビジネスの話をしよう。新時代の働き方』(大和書房)より、実業家の堀江貴文さんとオンラインサロン「Holland Village Private Salon」を主宰する川村真木子さんとの対談の一部を紹介する――。(第2回)

チャレンジしないほうがリスクになる時代

【堀江】何かをやった時に失敗することはあるかもしれないけれど、今は時代の変化が速いので、それを上書きできる世の中になっているんです。これは高度情報化社会になったことがすごく影響しています。

例えば、昔の村社会だと、噂や風評などで一度悪いレッテルが貼られてしまうと、そこからなかなか復活できなかった。下手をすると「責任を取って切腹しろ」みたいなことを言われていたかもしれない。でも、今はそんな時代ではない。だったら、逆にチャレンジしないほうがリスクになるんです。しかし、そういう価値観はまだまだ普及していない。

そこで、僕の本などを読んでいる人はリスクを取ってどんどんチャレンジして、それなりに成功している人が多くなっている。川村さんもそのひとりじゃないですかね。それに、川村さんはなんか“グリグリゴリゴリ”したパワーもあるし。

堀江貴文さん
画像提供=大和書房

【川村】え、私、グリグリゴリゴリですか(笑)。

【堀江】見た目はソフトなんだけど、パワーがある感じなんですよ。

【川村】外資金融で働いていると、なかなか運動する機会がないんです。でも、堀江さんは昔から「運動をしろ」と言っていたじゃないですか。それで、パーソナル・トレーニングの「トータル・ワークアウト」などで運動を始めたんです。そうしたら体力がだんだんついてきたんです。

なぜ僕は運動を始めたのか

【堀江】運動の重要性は20代の時はわからないんですよ。20代だと運動をしなくても体力はあるし、筋肉も柔らかいし、体調も悪くならない。でも30代後半くらいから、かなり体力が落ちてくるんです。だから、その前から運動習慣をつけておいたほうがいい。これは、後からかなり効いてくるんです。

僕の本をちゃんと読んで、実際にやってくれる人ってなかなかいないんですよ。でも、川村さんは気持ちいいくらいやってくれる。それも変な妄信とかじゃなくて、ロジカルに考えて、きちんと理由をわかってやってくれている。だから、ちょっと嬉しくなっちゃうんですよね。

【川村】ゴールドマン・サックスの元同僚とか、私の周りにいる人は堀江さんのファンが多いですよ。堀江さんが言っていることって、ちょっと外国人っぽいんです。それで外資系企業で働く人は共感する部分が多いんじゃないですかね。

【堀江】逆に言うと、日本の大企業の中でうまくやっていくには、僕の考え方では難しい部分があるんだと思います。僕の言っていることをやると、ちょっと変な方向に行っているように見えるかもしれないから。