なぜトランプは生き残ることができたのか? 不肖・宮嶋がみたシークレット・サービスのヤバすぎる実態(宮嶋 茂樹)

日本時間7月14日、ペンシルベニア州で開催された集会の演説中、D・トランプ大統領候補が銃撃された。トランプ大統領候補は右耳を負傷、不幸にも集会参加者の1名が死亡、さらに2名が重傷を負った。

容疑者は20歳の現地在住のトーマス・クルックス容疑者と特定され状況や遺留物から使用された凶器はAR-15ライフル、短時間で8発発砲、そのうちの一発がトランプ大統領候補の右耳の上を貫通し負傷させ、さらに別の一発が集会参加者を死に至らしめ、さらに少なくとももう2発がおなじく参加者を負傷させた。

ゴルゴ13と同じ銃器を持っていた容疑者

AR-15は、アメリカで頻発する銃乱射事件でたびたび凶器として使われる半自動ライフルである。口径は5.56mm。米軍、自衛隊の小銃と同じ弾丸を使用する日本では、民間人が現在手に入れることができない強力な武器である。容疑者の父親がそれを合法的に購入したそうであるが、AR-15は、最初のアルファベット2文字のARはアーマライト・ライフルの略で、日本人にはゴルゴ13がメインに使用する武器と言えば想像つきやすいくらいかなりものものしい外見である。

今回の犯行現場となった会場のたとえ外、120m離れた場所といえどもかなり目立ったはずであるが、シークレット・サービスの目からどうやって隠れたのかは、いまだ明らかになっていない。

口径は小さいとはいえ、拳銃弾よりはるかに殺傷力と命中率が高いライフル弾が耳をかすったのである。数センチずれれば致命傷になっていたはず、犯人の殺意は明らかであろう。また、あの群衆に向かってである。この犯人の放った弾がトランプ大統領候補に当たろうと外れようと集会参加者に流れ弾が当たると承知で犯人は8発も弾いたのである。犯人はこの暗殺が成功しようが失敗しようが、アメリカでは直ちに射殺されるのも覚悟しとったはずであろう。

大統領や要人を守るシークレット・サービスや各国スナイパーを、不肖・宮嶋は日本はじめヨーロッパ等で何度か間近に見たことがある。