海外勢の期待に日本企業は応えられるか

中長期的な展開を予想すると、日本経済の成長期待がどうなるかが重要だ。設備投資を積み増したり、在来の分野から先端分野に経営資源(ヒト、モノ、カネ)を再配分したりして業態の転換に取り組む企業は増えるだろう。日銀の金融政策の正常化観測の高まりを背景に、金融機関の業績期待の上昇も考えられる。

成長を期待できる企業が増えることは、内外の主要投資家にとって日本株投資の裾野の拡大を意味する。長い目で見て国内の企業の成長期待が高まるのであれば、海外投資家の買いから日本株上昇の可能性はある。

AI分野の成長期待の高まり、2024年問題などをきっかけとする人手不足問題の深刻化などに個々の企業がどう対応し、成長戦略を立案・実行するか、その重要性は一段と高まっている。

【関連記事】
新NISAで「オルカン」「S&P500」だけを買うのはおすすめできない…リスク回避で組み込むべき投資先
「1ドル=200円」の円暴落に今すぐ備えよ…「7月末の日銀会合で日本円の運命が決まる」と私が考える理由
なぜ「1株1ドル」が1200倍に大化けしたのか…「ガラケーからスマホ」をはるかに上回る"AIバブル"の凄まじさ
日経平均の高値更新で「新NISAに乗り遅れた」と嘆く人にパックン&エミンが「ここが狙い目」と勧める投資先
なぜ巨大IT企業の「日本への建設ラッシュ」が起きているのか…「これからは中国より日本」というIT業界の本音